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Pistol Packin' Mama - Bing Crosby & The Andrews Sisters 訳

[出典]
Fallout4のDiamond City Radioで聞ける曲の一つです。
Wikipediaから基本情報をまとめると、元々はAl Dexter(カントリーのシンガーソングライター)が歌詞を書き、メロディをアメリカのフォークソングである"Boil Them Cabbage Down"をちょっとアレンジしたものにのせたのが最初のようです。"the Juke Box Folk Records chart"(のちのビルボード誌のHot Country Songs chart)の一番最初に1位を取った曲でもあるとか。この記事で取り上げたBing Crosby & The Andrews Sistersのは1943年の曲って書いてありますが、オリジナルであるAl Dexterは1942年にレコーディングしたみたいです。

Boil Them Cabbage Down



"The Andy Griffith Show"(『メイベリー110番』)というアメリカで1960年から1968年まで放送されたシチュエーションコメディの番組より。この映像は1964年の"Divorce, Mountain Style"というエピソードから。「Boil Them Cabbage Downはどうだ!」って言ってる帽子のおじさんはBriscoe Darling, Jr.役のDenver Pyle、その左がSheriff Andy Taylor役のAndy Griffithです。「やだわパパ、あたしあれ泣いちゃうもの!」って言ってるのがBriscoeの娘Charlene役のMaggie Mancuso。
Andyを訪ねて「お願いがあるの、ちょっと車で送って欲しいところがあるんだけど……。」と頼むCharlene。そこに何があるかは着いたら教えるということだったが、Charleneに言われたとおりに運転した先は山の中。シャベルを借りた彼女はオークの木の下を掘ると、何かを埋めました。Andyを隣に立たせ、何か呪文のようなことを喋り、何かを埋めた地面に指で丸を描いて、「これで私はあなたのものになれるわ!」と言って抱きつくCharlene。なんと今のは離婚の”儀式”なのでした。「Dud Washはもういや!あなたがいいの!」。Sheriffのオフィスに戻ると、Charleneの父BriscoeをはじめとするDarling家のみなさんが着いていました。BriscoeはAndyに「儀式をしたんだ、娘のことはしっかり責任とってくれよ」と凄みます。Andyの同僚であるBarneyは図書館で儀式のことが書かれた本を見つけ、「次の満月の前までに埋めたものを掘り返せば、儀式は無効になる」ことを突き止めました。こんなくだらんこと……と言いながらも地面を掘り始めたところで、銃を持ったDarling家のみなさんがAndyを囲んで妨害します。諦めて帰った二人ですが、本を読み直し「黒い服を着て白い馬に乗り、東から西へ移動するものは婚約者たちを呪う」という一説を見つけ、なんとかBarneyが頑張ってそれを実行します。そんな呪いがあろうと俺がCharleneを守る!と言うDudを見て、無事にCharleneの心はDudの元に戻りました。いや~ヨリが戻ってよかったねってかんじで最後にみんなで歌うのがこの曲です。




Pistol Packin' Mama ざっくり日本語訳

※訳してはみたんですがここってこれで合ってるのか?と不安なとこがいっぱいです。Bing CrosbyのところThe Andrew Sistersのとこで口調を変えてますが、一緒に歌うとことか困りました。そこれへんもいい加減です。


* Lay that pistol down, baby
Lay that pistol down
Pistol packing mama
Lay that pistol down
ピストルを向けるのはやめて
頼むよ
ピストルを隠し持ったママ(*1)
銃を下げてくれ

Oh, drinking beer in a cabaret
Was I having fun
Until one night she caught me right
And now I'm on the run
キャバレーでビールを飲む
楽しかったよ
ある夜彼女にみつかっちゃうまではね
それで今は逃走中さ

* repeat

Oh, I'll sing you every night Bing
And I'll woo you every day
I'll be your regular mama
And I'll put that gun away
Bing、あなたのために毎晩歌うわ
毎日あなたを口説いちゃう
すてきなママ(*2)になるわ
その銃はしまってあげる

* Lay that pistol down, baby
Lay that pistol down
Pistol packing mama
Lay that thing down
Before it goes off
And hurts somebody
ピストルを向けるのはやめてくれ
頼むよ
ピストルを隠し持ったママ(*1)
それを下げてくれ
銃声が鳴り響いて
誰かが傷つく前に

Oh, she kicked out my windshield
And she hit me over the head
She cussed and cried and said I lied
And she wished that I was dead
フロントガラスを蹴り飛ばして
彼女ったら僕の頭を殴ったんだ
ののしってわめいて「嘘つき」呼ばわりして
僕が死ぬのを望むんだ

* repeat

We're three tough gals
From deep down Texas way
We got no pals
They don't like the way we play
We're a rough rooting tooting shooting trio
But you ought to see my sister Cleo
She's a terror make no error
But there ain't no nicer terror
Here's what we tell her
私たちはタフな3人の女の子
テキサスからずっと仲間もなしに
あの人達は私達のやり方が嫌みたい
荒っぽくて騒がしくって撃ちまくりのトリオだもの
でも私の妹のクレオには会うべきよ
ひとつもミスを犯さない恐ろしい人
彼女以上のすてきな厄介者なんていないわ
私達彼女にこう言ったの

* repear

Pappy made a batch of corn
The revenuers came
The drought was slow
So now they know
You can't do that to Mame
パパは一焼き分の(*3)のとうもろこしを焼いたの
そしたら密売監視の役人が来たわ
食糧不足はずっと続いてたから
もうあの人達はわかったでしょう
メイム(*4)にあんなことはできないって

* repeat

Oh, singing songs in a cabaret
Was I having fun
Until one night it didn't seem right
And now I'm on the run
キャバレーで歌を歌うのは
とっても楽しかったな
ある夜なんだかおかしくなっちゃって
それで今は逃亡の身

* repeat



訳注
*1 "packing"はどうやら銃を隠し持つという意味もあるっぽい? "mama"は「お母さん」の意味もありますが、口語的には「魅力的な(成熟した)女性」という意味もあります。歌詞としてどんな言葉がいいかわからず、そのまま「ママ」にしちゃいました(けどこれだと「お母さん」って印象が強いですね……)。
*2 "regular"は「規則正しい」とか「いつもの」とか「正式の」という意味ですが、「まったく完全な」とか「(気持ちの)いい」「素敵な」という意味もあるようです。また、*1にも通じることですが、"mama"には他に「誰かの奥さん」という意味もあるようです。「あなたの公式な妻になるわ」なのかも。
*3 "batch"には「(同じもの・人の)かたまり」「グループ」、「(パンとかクッキーの)一回焼いてできる分」という意味があります。後の"revenuers"とか"drought"とかをふまえると、一度に焼ける分のとうもろこしってことなのか?よくわからなかったです。
*4 "Mame"って初めて聴いて何!?って思ったんですが、女性の名前のようです。

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